【相続・遺言 第3回】よくある相続トラブル② ~生前贈与がトラブルになるケース~

「生前に財産を渡しておけば安心」
そう考えて行った贈与が、逆にトラブルの原因になることがあります。

ケース1:一人だけ多くもらっていた

例えば、
・長男だけが住宅購入資金として多額の援助を受けていた
・他の兄弟には特に支援がなかった
この場合、相続時に他の相続人が不満を持ちます。

ケース2:「あげた」「もらっていない」の争い

生前贈与は、証拠が曖昧になりがちです。
・現金手渡し
・名義だけ子どもにしている預金
このような場合、「贈与なのか預かっていただけなのか」が争点になります。
そして、税務上の問題にも発展する可能性があります。

ケース3:特別受益の問題

特定の相続人が生前に多くの利益を受けていた場合、
それは「特別受益」として相続分に影響します。
しかし、
・どこまでが特別受益か
・金額をどう評価するか
で争いになることが多いです。

トラブルを防ぐポイント

・贈与契約書を作成する
・記録(通帳・振込履歴)を残す
・他の家族にも説明しておく

つまり、見える化と共有が重要です。

まとめ

生前贈与は有効な対策ですが、やり方を間違えると争いの原因になるという点に注意が必要です。

次回は、「遺言書が原因で起こるトラブル」について解説します。