自分も年をとってきましたが、知的障害のある息子の将来が心配です。どうすればいいですか?

「この子は、将来自分でお金や契約を管理できるだろうか」
「私がいなくなったあと、誰が守ってくれるのだろうか」

 知的障害のあるお子さんを育ててきた親御さんにとって、親なき後の不安は避けて通れません。

 この問題に対して、最も現実的で、長期的に安定した制度が「法定後見制度」です。

① 知的障害の場合、「任意後見」が難しいケースが多いです。

 成年後見制度には
 ・任意後見
 ・法定後見   があります。

 知的障害のある方の場合、任意後見が使えないことが多いです。

 任意後見の前提条件
 ・契約内容を理解できる
 ・将来を想像して判断できる
  という十分な判断能力が必要です。

 しかし知的障害の場合、
 ・契約の意味を理解することが難しい
 ・将来の後見の話を理解できない
  というケースも少なくありません。

 そのため、法定後見が制度的に最も確実な選択になります。

② 法定後見は「親の代わりに守り続ける制度」でもあります。

 法定後見制度は、
 ・家庭裁判所が関与し
 ・後見人等を選び
 ・本人を法律的に守り続ける
  制度です。

「親がいなくなっても、法律と第三者が継続して見守る仕組み」とも言えます。

 知的障害のある方のように、

 判断能力が回復する可能性が低い場合には、
 一生を通じた支えとして法定後見が適しています。

③ 法定後見の中でも、法人後見がおすすめです。

知的障害の場合、後見は 長期間、場合によっては一生続く ことになります。

 個人の後見人(家族・専門職)は、
 ・高齢になる
 ・病気になる
 ・亡くなる   
  といったリスクを避けられません。

 法人後見なら、担当者が変わっても支援は継続されます。
 つまり、法人後見は長期的に安定していると言えます。

後見人が交代しても、制度自体は継続します。